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ホシノ先生のアドバイス②
「どうしました?」
意地悪そうに裕紀は訊ねてみる。
「あ……あの……やっぱり、星野先生ってカッコいいですね。」
「そうですか?石蕗先生に言われると照れるなぁ。石蕗先生、とても綺麗ですから。」
「そ、そんなことないですって!それ、いつも智裕くんに言われるけど……。」
拓海は自嘲するような笑みを浮かべると、ポツリと話しだす。
「ほんと、今は怖いくらい幸せなんです。世界で1番大好きな娘と、その次に大切な人が笑って一緒にいてくれる……ちょっと前は想像すらつかなかった風景なんです。」
「………苦労、なされたんですね。」
「俺なんかより大変な人はもっといますけど、やっぱり大変でした。」
星野はワインを飲みながら話に耳を傾けた。
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