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ご褒美の準備③

 裕紀に送り届けてもらって家に入ると、時刻は8時30分を過ぎていた。  あと30分すると智裕との約束の時間だった。  急いで荷物を片付けて、シャワーを浴びて汗を流す。体を拭ってボクサーパンツを穿いて洗面所を出て寝室に入る。    寝室を急いで片付けて、先程買った物を確認する。  ベッドのすぐ下にボックスティッシュとローションとコンドームを直ぐに取り出せるようにして開封して置く。  部屋のカラーボックスの上に勧められるがまま買ったお香を焚く。その匂いだけで緊張が走る。  そして最後に残ったのは、猫耳カチューシャ、プレイ用のメイド服ベビードール、猫尻尾のアナルプラグ。 「まーちゃん、今日だけ!ごめんね!」  松田家に預けている娘に謝りながら、拓海は意を決してそれらを身に着けて、時間が来るのを待った。

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