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マツダくんへのご褒美④

(ちょっと待て!あの猫尻尾……もしかしてローターみたいなやつ⁉︎え、待って、尻尾付パンツとかじゃない⁉︎てゆーか拓海さんの下着、Tバックじゃね⁉︎明らかに女物じゃねーか!うはぁ、下乳ならぬチラケツとかエロ過ぎだろ!動くたびにチリンチリン鳴るの反則!ほっしゃんに教えてもらったって言ってたよな。ほっしゃんマニアック過ぎるだろ!だけどありがとう!ほっしゃんありがとう!)  興奮した智裕は鼻息が荒くなり、詰めてたティッシュ噴射した。 「あ、鼻血止まってた。」  智裕は吹き出した詰め物ティッシュをゴミ箱に捨てた。染まっていた鮮血に引いてしまう。  そうしていると拓海がショートケーキを乗せた小皿を可愛らしく運んで戻ってきた。 「智裕くん、食べよっ。」 「お、おう。あ、あっちのテーブル?」 「ううん……ソファ、座ってて。」  石蕗家には立派なダイニングテーブルがあるので智裕は不思議に思いつつも、どっかりとソファに座った。  そしたら、拓海がおずおずと智裕と向かい合わせに太ももの上に座った。その座り方も内股気味でエロい。智裕は目のやり場に困る。 「優勝、おめでとう。」 「あ、ありがとう、ゴザイマス。」 「すっごいカッコ良かった、よ。」 「そ、そう?」 「うん……それに、いっぱい頑張ったね。」 「あー…うん。頑張った、と思う。」 「ご褒美、あげるね。」 「ありがと、俺ショートケーキめっちゃ好き!一緒に食べよう。」 (そうか!ご褒美ってケーキを拓海さんが「あーん♡」ってしてくれるのか!ひゃあー、頑張ってよかったぁぁぁぁぁ!)

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