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マツダくんへのご褒美⑥

 チュパ、と指を解放すると、拓海が持っていたケーキの乗った小皿を取り上げる。 「俺も食べさせてあげる。」  智裕は上に乗っているイチゴをつまみ上げて、それを拓海の口元に持っていった。 「あーん?」  拓海はおずおずと口をあけてイチゴをパクッと頬張った。 「おいし?」 「ん……甘酸っぱい。」 「あ、指にクリームついた。取ってください。」  ニヤニヤとしながら指をこれ見よがしに拓海に見せつけ、ちょん、と唇にくっつける。  拓海は両手で智裕の手を包み、チロチロと舌先で舐め始める。 (あ、あれ、なんかこれ……想像以上に、エロい!)  智裕の人差し指と中指を、拓海はソレと見立てて咥えて味わう。指を舐めて、咥えて、しゃぶって、それだけで拓海の中心は熱を持ち出した。  その硬度と大きさはベビードールだとバレバレだった。

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