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マツダくんへのご褒美⑦

「ん……、指ふやけちゃうって…。」 (あ……拓海って……呼ばれた。)  呼び捨てになる、それは智裕が興奮した合図だった。  ちゅぱ、と指を離すとテラテラと唾液で濡れ切っていた。 「智裕くん、もっと……ケーキ、食べたい?」 「えっと……うん。」 「じゃあ……あの……ベッド、に…いこ?」  チリン、チリン、鈴の音で智裕は更に熱を高める。  これからすること、想像出来るようで出来なくて、拓海によって淫靡な場所へ誘われていく。 (えっと…グズグズするけどいつも誘うのは俺だし、なんか…やべえ。)

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