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可愛いツワブキさん②

 智裕に向かい合い上目遣いで見つめると、両手を大きくひろげた。 「抱っこ。」 (何この生き物可愛すぎる!) 「拓海さんって、本当はめっちゃ甘えん坊さん?」 「う…うん……変だよね?」 「大歓迎でございます!」  その細い体を智裕は強く抱きしめた。  風呂から上がると、智裕が拓海の髪を乾かしてあげて、また抱っこを要求してきた拓海に応える。 「智裕くん、石けん同じ匂い……好きぃ…。」 「あーやばい、拓海さんマジで可愛い。100回言っても足りねーわ、可愛すぎて。」 「智裕くんはカッコいいよ、1000回言っても足りなーい。」 「マジ?今日俺カッコよかった⁉︎」 「うん…すっごいカッコよかった。世界一カッコ良かったよ。」 「俺これだけで生きていける!拓海さん大好き好き大好きぃ!」 「僕も大好き大好き大好きー!」  学校に戻る途中に直能(ナオタカ)のファンから「何あのシケメン。」と攻撃された傷も癒えた智裕だった。

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