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ツワブキさんの本性①
翌朝、智裕はスッキリした目覚めだった。溜まりに溜まったモノを吐き出した朝は久しぶりだった。
そして自分の腕の中には美しい寝顔があった。
(あー、風呂上がった後も即刻第2ラウンドやって寝ちゃったんだっけ……全裸、可愛いなぁ。)
智裕はその美しい顔にチュッとキスをして、起こさないようにそっとベッドを抜け出した。
トイレに行って、顔を洗って、石蕗 家に常備されている智裕用の下着と部屋着を着る。
台所で水を飲んで、グラスを適当に洗うと、寝室へ戻る。
「んん……。」
「拓海さん、起きた?」
「智裕くん……うう……。」
「へ⁉︎」
拓海は何故か智裕の顔を見るやいなや涙を流した。智裕は拓海を抱き起こして顔を覗き込んだ。
「何⁉︎どしたの⁉︎」
「ぐすっ……だ、て……ゆめ、で……智裕くんが……えっちな、おねえさんの、とこ……いっちゃった……ぼく、おいてかれた……。」
(夢の中の俺、何してんだよ…。)
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