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マツダくんとタカナシさん【ご褒美報告会】①

 ピンポーン 「こんちはー。」 「あら、智裕くん。昨日はかっこよかったわよー!」 「あー、ありがとうございます。」 「小さい頃から見てきた智裕くんがあんなスターになっちゃって、おばちゃん鼻が高いわー。」 「スターだなんて…そんなことないっすよ。」 「あ、優里(ユリ)なら今お風呂から上がったところだからリビングにいるわよ。上がって上がって。」 「はい、お邪魔しまーす。」  智裕はまた高梨家に訪問した。そして高梨の母に促され、リビングへ入った。 「ちょっと、時間くらい指定しなさいよ。」  高梨はソファの上で胡座(あぐら)をかいて、乳液を顔に塗っている最中だった。  カップインキャミソールとホットパンツだけの姿のJK、だが智裕は申し訳なさもトキメキも起こらなかった。 「お前ほんと……可哀想だな。」 「てめぇどこ見て言ったゴルァ。」

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