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野球部閑話【アカマツ兄弟の見分け方】④
その日の夜、直倫は直能に電話で自分たちの見分けがつかないと指摘されたことを報告した。
『ははは、そうか。皆さん面白いことを言うねぇ、こんなに違うのに。』
「そうですよね…俺も不思議で仕方なかったです。俺がとても格好良い兄さんに似ているわけがないのに。」
『ふふ…でも嬉しいな。僕は直倫がとても格好良いと思っているからね。』
「え?」
『自分の意思で実家も出て、自分で決めた道を曲げずに邁進 している。それにチーム事情で長年やってきたセカンドからショートにコンバート、僕だったら2ヶ月であんなにこなす自信はないよ。直倫は本当に凄いよ。そんなに自分を卑下せず胸を張っていいんだよ?』
「兄さん………はい!」
2週間後、女性向け野球雑誌で赤松兄弟が特集され、SNSで直倫と直能の間違い探しが話題になった。
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