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マツダくんの悪癖⑦

 余韻で突きながら残さず出し切ると、すぐさまナカから出して机の上のティッシュボックスを手にした。  中川の支えがなくなった八良は腰が砕けて、その場に倒れこんだ。 「うえぇぇぇ……くそ、ベタベタやん。」 「はぁ…はぁ……シュンちゃん、めっちゃ多いなぁ…さいこー。」 「勘弁せぇや……はぁ……俺先に洗面所使うからな。さっさと片付けろや、あと15分で消灯やで。」 「ふぁーい……。」  もう少しだけ余韻に浸りたかった八良は不服そうに返事をすると身体をなんとか起こす。  洗面所に入った中川はタオルを濡らして汚れた場所を丹念に拭きながら文句をタラタラと吐いた。 「何でまっつんに発情すんねん、意味わからんわー……ホンマに悪癖(アレ)は日本代表合宿までに治さんとマズイやろ。」

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