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激闘の日【6回裏】

 6回裏、馬橋は3番・賀村からのクリーンアップ打線。  だが智裕はこれをねじ伏せた。智裕を負かした金子と中川でさえ簡単に抑えた。 (なんやこれ…!もうじき100球超えるっちゅーのに!) (だけど、清田(キャッチャー)は異変に気が付いているみたいだね。)  馬橋のベンチに戻って汗を拭き水分補給をしながら中川と金子は軽く話した。 「駿太(シュンタ)、今のまっつん…と一緒やな。」 「俺も同じこと思とったわ。ホンマに厄介やで、Wマツダは。」 「やっぱハチローがおらんからかな。」 「……作戦以外でアイツがマウンド降りるん、俺でも初めて見たんや。アイツをヒーローにしとるまっつんなんかもっとショックやろうな。何とか持ちこたえとるのは、マウンドがそうさせとるんかな。」 「なんや駿太、えらいメルヘンやなー。」 「やかましわ。守備につくで!」  続投する金谷と、女房の畠を先頭に馬橋は7回表、迎撃準備を始める。

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