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激闘の日【7回表】⑥

 カキーンッ  当麻の打球はライト方向に大きく打ち上がった。  堀は右足を3塁ベースにかけて、左足を前に出して、ライト方向を見ながら上体を倒している。  パシッ、とボールがグラブに入った、瞬間に堀はスタートした。  鬼気迫る走塁。畠は生還させまいと叫んでいる。  タンッ、と堀の左足がホームベースに触れて、次の打者の白崎はセーフをアピールする  。そして球審の両腕が水平に上がると、駆け抜けながら、いつも冷静で保護者のような堀が叫んだ。 「うっしゃああああ!追いついたぞ清田あぁぁぁああ!」  握りこぶしを天高く上げて、ベンチの部員も歓声をあげる。  得点を入れた事で、聖斎学園の吹奏楽部が迎え入れるように音楽を鳴らす。  そーれ!四高ぉー!

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