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激闘の日【試合終了】③
試合終了と同時に区役所ロビーでは自然に、バンザイ三唱が起こった。
「松田あぁあああ!よくやったぞおおお!」
「すごかったぞー!清田も赤松も!」
「もう…なんか怖いのか感動なのか…まだ涙でるよ…。」
「松田、すごかったね…。」
2年5組はみんなそれぞれ感情をあらわにする中、幼馴染たちは突っ立ったままだった。
「負けちゃった…ね…。」
高梨が信じられない、というように呟いた。
「勝つときもあれば負けるときもあるだろ。」
「……松田、大丈夫なのかな。」
不安そうに画面を見つめる里崎を宮西は寄り添って支える。
裕也は言葉を失っていた。
「大竹、大丈夫だよ。もう、全力だった……んだか、ら……。」
裕也を慰めようとした高梨の方が泣き崩れた。裕也の肩に顔を乗せて支えにして泣いた。
「悔しい……ここまで、これてすごい、のに……負けるの…見たくなかったぁ……。」
そうやって泣く高梨を裕也はそっと抱きしめた。
「みんな悔しいんだよ……高梨……俺も、悔しいよ…。」
「お、おた、け……。」
ずっと智裕を見守っていた2人は静かに、静かに悔し涙を流した。
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