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惜敗の明朝②

 馬橋学院の部員は朝練で軽く汗を流してから朝食を摂りに食堂へやってきた。  四高の部員たちは荷物をまとめて先に食べていた。 「ん?なんやあれ?」  八良が見かけたのは、質問責めされて憤慨している智裕。その隣には黙々と飯を食べている直倫。 「だーかーらー違いますって!」 「いやいやいや今朝だって何事かと思って覗いたら…ねー。」 「それはコイツが寝ぼけてたんですよ!」 「普通180超えの大男2人がせっまいベッドで寝るか?」  面白そうなことに敏感な八良はニヤニヤしながら智裕に近づいた。 「おはー!トモちん、どないしたん?」  八良は無邪気に智裕に後ろから抱きつく。 「おはよーございます、八良せ…くっさ!あっつ!」 「失礼やなー。で、で?何をプンプン丸しとんの?」 「ハッちゃん、松田と赤松、ゆうべはお楽しみしてたんだぜ♡」  智裕の代わりに3年の当麻が答えた。その答えには勿論八良も面白がる。 「なんやねーん!お前らそういうことやったんかー!まっつんが掘られるんか?」 「八良先輩まで酷いっすよ!俺もコイツもちゃんと相手いるんですって!」 「そうです。俺は松田先輩なんかに欲情しませんから。」 「どの口が言ってんだクソが!テメーのせいなんだぞこの状況!」  流石の智裕も涼しい顔をする直倫の胸ぐらを掴んだ。

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