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戦友たちとの別れ⑥
別のところでは馬橋の美男美女カップルはずっとイチャイチャしていた。
「ホンマ良かったな、ハッちゃん。」
「ん?何で?」
「戦いたかったんやろ?トモちんと。」
「……けど負けてもぉたわ。かっこ悪いよなぁ。」
「そんなことない!ハッちゃんは最高やった!宇宙一かっこええ!」
「ホンマ?」
「ホンマやで!」
「かなちゅーん♡」
また2人は抱き合って、顔を接近させてバカップル振りを発揮していた。
そのベビーピンクのオーラに慣れない部員たちは戸惑った。
「………はぁ。」
「中川、顔。」
「あ?何やキョーカ。」
「怖なってるって。」
「別に…。」
(なんか報われへんなぁ、中川……。)
寮に入っていく中川の背中を外薗は切なく見送った。
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