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ただいま、ツワブキさん⑨(※)

「はぁ…ん……っ!」 「拓海、声。」 「んん……むりぃ…おく…あ、ぁ…。」  声が漏れる拓海は唇を噛んで耐える。  智裕は荒れた左手を拓海の輪郭に添えて、親指で唇をなぞる。 「噛んだら痛いよ……ほら、俺にひっついて……好きでしょ?」 「うん…すき……だいすき……。」  智裕は左手をするりと拓海の後頭部に持っていくと、そのまま拓海の頭を抱き寄せて自分肩に拓海を埋めた。  そして拓海の髪の毛にキスを落として、突き上げる律動を速める。 「あ、あ、あ、あ、やぁ、んんん…あぁ……っ!」 「拓海、拓海……もう、泣かないで……ごめんな……拓海……。」 「ん、んん…ともひろくん…ともひろくん……あ、もぉ、はぁん…っ!」  空白の数日、数日ぶりの触れ合い。空虚になった心を、熱を、満たすように注いだ。

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