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ピアス②

「おおおおおおおおま、お前なにしてくれんじゃあぁぁぁぁぁ!」 「耳弱すぎじゃね?」 「誰でもこうなるわ!アホか!」 「ひひひ……ひぁあ…って……ぎゃははははははっ!」  離れた智裕は右耳を懸命にこする。 「なんかさー、ピアスってエロいらしいよ。ヨーコさんが言ってた。」  少し落ち着いた頃、宮西が自分の黒いピアスを触りながら話す。 「ヨーコさんがそんなこと言うのかよー、意外だな。」 「俺も意外だった。なんかピアスと首筋のコントラストみたいな?色っぽいってさ。」 「あー……女の子の(うなじ)とキラキラピアスってちょっとイイかも。」 「(へそ)ピのお姉さんとかたまんねぇよな…。」  3人とも、それぞれの恋人はピアスホールがない。  なので三者三様、自分の恋人にピアス開いてたらと妄想する。 「あー……拓海さんは水色の石が似合いそうだなぁ。」 「………直倫…は、似合わねーな。なんかチャラくなりそう。」 「ヨーコさん、えっろ。」

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