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白昼のサプライズ①

 達して冷静になった智裕は焦った。 「あああああ!ごめんね拓海さん!えっと、えっとぉ……っ!」  見下ろす拓海の背面は真っ赤な斑点だらけで、右の首筋から少量の血が滲み始めた。  それを見た瞬間に、智裕はサーッと血の気が引いた。 「血!血!えっと、えっとぉ!きゅ、救急箱!」  智裕はゴムを捨てて、モノをパンツに仕舞っただけの乱れた格好のまま救急箱のあると思われるダイニングに走った。 (なにあれ!え、俺何した!血!血ぃ出てた!暑さで頭がグラグラしてて…やっちまったよ!何のスイッチ⁉︎) 「拓海さんごめんね!あぁ、よ、汚れ…ウエットティッシュで足りるかな?」 「ん……んん……ふへぇ……動けないよ……。」 「うん、寝てていいから!俺やるから!」  ウエットティッシュをシュッシュと出して、シーツと拓海の身体についた液体を拭き取る。  そして床に投げ捨てた拓海の下着を、介護するように穿かせて、一旦落ち着いた。

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