740 / 1000

夏休み閑話【夏風邪】⑤(※)

 拓海は内股になって隠した。風邪を引いて弱っているのにソコだけは可愛らしく主張していた。智裕は心頭滅却を唱えたが、それは無理な話だった。ゴクリと唾を飲み込んだ。 「拓海さん……隠さないで。」 「へ…や、やだぁ…っ!」  智裕は無理矢理に脚を開かせると、拓海の屹立をパクリと咥えた。 「んん……ふあ、だめぇ…ん、んん…。」 「気持ち、い?…ん…。」  智裕はジュルジュルと音を立てて拓海の自身を愛して、拓海の恥ずかしがる姿をチラチラと見る。  拓海は細い身体をくねらせて、指を口で()んで、口端から唾液が垂れてきた。 「あ、も…でちゃ、うぅ……きもち、いぃ……あっ!」  咳のし過ぎで枯れてしまった喉ではいつもの高音の喘ぎは霞んでしまったが、逆にそれが淫らで智裕の聴覚は満足していた。  口内で拓海の興奮を受け止め、智裕は口端から垂れたソレも舐めとった。 「拓海さん、美味しかったよ。」  ニコリと揶揄(からか)うように笑うと拓海は熱っぽい涙目で睨んだ。 「やだぁ…風邪、引いてるのに……。」 「ごめん、拓海さんが可愛かったから…ほら、ココも綺麗にして下着とか穿かなきゃ、ね?」  智裕が(なだ)めると、拓海は顔を腕で隠してコクンと頷いた。智裕はタオルを濡らし絞って、優しく下半身を満遍なく清拭した。

ともだちにシェアしよう!