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夏休み閑話【入れ替わってる?】③
そこから高梨と智裕による本人確認が行われた。
「ではまず、自分の恋人に抱きついて下さい。」
「ほーい。」
「はい。」
2人は返事をすると、自分の恋人を優しく抱きしめた。
直倫が里崎に、宮西が裕也に。
抱きつかれた裕也は全身に鳥肌が立ち、里崎は珍しく赤面した。
「ぬあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!離れろ!椋丞!キモい!やめろ!」
「え…キモいって……俺たち恋人ですよね。」
「椋丞から敬語とかキモすぎる!やめろ!」
「ちょ、ちょっと……やばい……椋丞以外の男の子に抱きしめられるの初めて…かも。」
「え、じゃあこのまま違う男も経験しちゃう?俺のよりデカそうだし、ヤっちゃう?」
「ごめん、前言撤回。椋丞だわこれ。」
野村も試しに比べてみることにした。そして2人の前にシャーペンとノートを差し出す。
「ここに自分の名前書いてみて。」
そう指示すると、直倫の方は「宮西椋丞」と小学校低学年レベルの汚さで書かれ、宮西の方は「赤松直倫」と硬筆のお手本のような整った字で書かれた。
そして智裕と高梨で最後の検証を行うことにした。
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