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夏休み閑話【入れ替わってる?】⑤

 宮西の身体の下半身が明らかに隆起していた。 「ギャハハハハハ!み、宮西が勃起してやんのぉぉ!」 「宮西の勃起……ふふふ、おもしろ!」 「高梨さん!松田!笑ったらダメだろ!」 「本当に椋丞が大竹で…イヤだわぁ。」 「へー、この距離からもわかるんだな、俺の勃起。」  ヒーヒーと顔を真っ赤にして涙を流している裕也を高梨はやっと解放した。  すると宮西の身体の直倫はたまらず裕也に抱きついて、そのまま唇を貪った。  甘い、甘いキス、の筈だが、裕也にとってそれは宮西からのもので、腹を思い切り蹴って抵抗した。 「マジでないから!椋丞のキスとかキモいから!」 「裕也さんがあんなに身悶えて煽ってきたんですよ!」 「だからお前は西なんだよ!中身が直倫だからってマジで無理だから!」 「赤松ー、勘弁しろよー。俺ツワブキちゃん以外の男とチューしたくねぇんだけど。」 「椋丞、それはマジなの冗談なの?松田が泣くわよ?」 「ヨーコさん、既に泣いてます。」  一起は「帰りてぇ。」と呟いた。

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