784 / 1000

生徒会長・カジヤ先輩⑦

「チヒロ……『チヒロは、ゆーくんの、おヨメさん』………ああああああああああ!松田くん!」 「へ?」 「チヒロはゆーくんのお嫁さんになる!」 「……どうした野村、何言ってんの?」  野村は焦り智裕の肩をがっしりと掴んで訴える。 「小1の夏休み!いたでしょ!!大竹くんにやたら懐いてた!」 「…………あああああああああ!」  智裕も思い出して、野村と2人で声を合わせた。 「チヒロ、おっきくなったら、ゆーくんのお嫁さんになる!」  思い出した2人はスッキリした顔をしてハイタッチをする。  しかし安堵した直後、明らかに直倫のロッカー方面から不穏な空気を察知して2人共顔を青くした。 「あ、赤松くん。」 「あ、ゆーくんのお婿さん。」 「野村先輩、松田先輩、詳しく聞かせてください。」  野村と智裕は直倫をつれて智裕の家に行くことになった。智裕は直倫が放つオーラに終始震えが止まらなかった。  そして野村はグループ通信にメッセージを飛ばした。 _大竹くんの彼氏を怒らせてしまいました。助けてください。 _松田くん、漏らしそうになってます。  数十秒後に飛ばされたメッセージは宮西からだった。 _波乱の文化祭編スタート☆ 「誰に向けたメッセージなんだろう…。」

ともだちにシェアしよう!