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アカマツくんの愛の重さ②
「直倫!何してんの⁉︎え、俺なんかした⁉︎」
裕也は完全に怯えてしまっている。
直倫は鍵をかけると、裕也の方にゆっくりと近づく。
「な、な、なお…み、ち……?お、おはよ?え、えっと…何?」
直倫が近づく度に、裕也は後退し、だけど乱雑に用具が置かれた部室では足元を見ないとすぐに転んでしまう。
悪足掻きで尻餅をついたまま後ずさるが、追い詰められる。
裕也の背中にロッカーの金属のヒヤリとした温度がして、ガンッと激しい音が鳴った。
そっと見上げると、眉を下げた不安そうな表情をしていた。
その表情に裕也も心臓が高鳴るが、同時に困惑する。
「おい……なんだよ…どうしたんだよ……。」
「裕也さん……好きです。」
「……はぁ…。」
いつも息を吐くように発する「裕也さん、好きです。」という台詞だったからか、裕也は脱力するようなため息を吐いた。
「いやいや、それ言うため引っ張ってきたのかよ!」
冷静になって反論し、直倫を退かそうとすると、その腕を取られてロッカーに押し付けられた。
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