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アカマツくんの愛の重さ③

「何だよ……何か言いたいことあったんじゃねーのか?」 「……松田先輩たちにも言われました、裕也さんは俺のこと好きだって、超女の子好きな裕也さんが俺を受け入れてることは普通じゃないって…だけど、俺は…まだ自信ないんです。」 「急に何を言い出してんだよ、意味わっかんねー……んだけど。つーかお前のスペックで自信ないとか嫌味にしか聞こえねーし。」 (松田先輩と、同じ言葉……同じような考え…それはずっと一緒にいたから……そこに「ちーちゃん」も居て…。) 「チヒロ、おっきくなったら、ゆーくんのお嫁さんになる。」 「……な、に?」 「チヒロって人に会ったんですよね?昨日。」 「はぁ⁉︎何でお前が……ってカッちゃんとトモか……はぁ。それでまたくっだらねー嫉妬かよ。」  裕也は呆れて睨みながら指摘すると、直倫は余計に力を加えた。ギリギリと音がしそうなくらい。 「いてぇ…よ…なんだよ……っ!」 「嫉妬ですよ…全部に嫉妬してます。野村先輩にも、松田先輩にも……俺は裕也さんのこと、何も知らないって思い知らされるんですよ…時間の差は埋められないこと、解っているのに……心は追いつかない。」 「いたい……離せ…!」 「教えて下さいよ…裕也さん……お願いだから……俺が裕也さんの1番だって…思いたいんです…。」

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