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野球部閑話【次の馬橋学院】②
――
秋季大会、春のセンバツ高校野球を制覇する為に新チームが発足する。
主将には金子、エースは八良、4番は中川、ある程度予想されたようにポジションは確立された。
しかし、予想が覆されたのは背番号「2」の行方だった。
発足早々に八良はベンチに座っている監督に呼び出された。既に監督の隣に立っているのはキャッチャーのプロテクターを身に付けた1年生 だった。
「監督、何ですか?」
「ハチロー、今日から1年の畠がお前の女房や。仲良ぉせぇよ。」
「はぁ…。」
(え…何で1年やねん。夏にベンチ入りしたん山根 やったやん、アイツが正捕手やろ…俺エースちゃうんかい。)
「よ、よろしく…お願い……します…松田先輩。」
畠は八良と目を合わさずに下を向いて顔を真っ赤にしていた。
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