945 / 1000

オトウトたちの秘め事⑥

「ほら、ちゃんと拭け。」 「いたいってばだいすけぇ!」  バスタオルを被った晃介の目線に合わせてしゃがんだ大介はゴシゴシと乱暴に晃介をタオルドライする。  晃介が寝間着を着たのを確認すると、部屋着のハーフパンツを脱いで、トランクスを脱いで、智之がまだ身体を洗ってる浴室に入った。  バタン、と閉める音が響くと智之は少しだけ身体を強張らせた。 「だ、大介!俺、まだ入ってんだけど!」 「は?別に昔から一緒に入ってんだろ、それに男同士だし。」 「へ……えっと、う、うん……。」  大介は軽くかけ流すと、湯船に身体を浸からせた。  「ふぅ」とため息を吐く、その横顔を智之はちらりと見る。妙に色っぽく、まるでテレビの中のイケメン芸能人のようだと思った。 (で、でも…一緒に風呂って……結構久しぶりだし…なんか大介、筋肉とかつきだしてるし……。) 「何?晃介にチンコ触られた?」 「はぁ?み、見られただけだよ!大体他人(ひと)のチンコなんか触りたくもねぇだろ!汚ねぇし!」 「お前の兄ちゃんはお隣のお父さんのチンコ触ってるらしいぜ。」 「へ⁉︎」  智之は顔が真っ赤になる。そして頭をブンブン振って、頭からお湯を被り冷静になろうと努める。 「そ、そんなん、嘘だ!」 「智之だって見たんだろ?兄ちゃんとお隣さんがキスしてるとこ。じゃあ、その先のもしてるハズだと思うけど。」 「い、イヤラシイって、ち、ちんこ触ることかよ!」 「そんなの序の口。」  ザブッ  大介は湯船から出ると、洗い場で胡座(あぐら)をかく智之の後ろに腰をおろし、脚の間に小さな智之を収めた。

ともだちにシェアしよう!