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マツダトモヒロという存在③
「何で、て……それはこっちの台詞や。茉莉は?」
「あ、えっと、一緒に来とる人が見ててくれとって……にぃちゃんは?」
「仕事。」
「そ…なんや……お、俺、急いどるから、また今度な。」
もうすぐスタメン発表が始まるので急いで戻りたくて拓海は郁海から素早く離れた。
しかし今度は腕を取られた。
「に、にぃちゃん?」
「俺も5回まではスタンドから撮影や。久しぶりに可愛い姪っ子に会わせてくれへん?お前にも話聞きたい思とったし、なぁ?」
無表情だが声に凄味があり拓海は断ることが出来なかった。
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