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マツダトモヒロという存在⑤

 今日は先攻が大学日本代表で後攻が智裕がいるU-18日本代表だった。  先攻の大学日本代表の先発ピッチャーの発表の時、球場がどよめく。 『ピッチャー、中条大学4年、布田川(ふたがわ)(イサミ)、背番号18。』  バックスクリーンに映し出された布田川の顔写真を見ると、野球部の野村と増田だけでなく男子も女子も数名驚いた。 「あの人知ってる!」 「昨日のニュースで見た!すっごいピッチャーなんでしょ?」 「160km/h近く出すって言ってたぞ。」  智裕とは対照的ですでに出来上がっているがっちりとした肩幅に骨ばった精根な顔付きで、すぐにでもプロで通用しそうな見かけだった。 「しかも中条大のエースピッチャーだから、どちらの松田も勝てないピッチャーだね。」  そんな情報を野村が呟くと、クラスメートたちは不安げな声をだした。  それを打ち消すように後攻、U-18日本代表のスターティングラインアップがアナウンスされる。 『4番、サード、大阪・馬橋学院、中川駿太、背番号25。』 『5番、DH(指名打者)、北海道・五稜大高校、大東(カナメ)、背番号22。』 『6番、キャッチャー、大阪・馬橋学院、畠晃、背番号32。』  中川の名前で一層大きな拍手と歓声があがる。  そのタイミングでブルペンに人がつき始めた。 『先発ピッチャー、神奈川・第四高校、松田智裕、背番号10。』  バックスクリーンには智裕の顔写真とプロフィールが映し出された。  野球人然とした智裕がベンチ前にあるブルペンのプレートの位置についた。

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