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第3話 ミニコと奥の公園 -1-

この奥の綺麗な公園では、僕は先に居た仲間……全員で十人位を一グループとし、完全に人型を保つ様に躾けられた。 特別に指示された時以外で誤って犬に戻ると、『調教部屋』で人型になって皆の前でお尻を"バチーン!"と五回手の平で打たれる。 僕達もジンジンヒリヒリ痛いけど、打つ調教師の人も悲しそうなのと手が真ッ赤になる。 お互いジンジン痛いのは嫌だから、僕達は人型を完全に保つのに一年間必死になった。 あ。でもね、寝る時は犬型でも人型でも好きな方で良いんだ! それとね、僕達はここでは識別番号が入った首輪のみで、あとは全裸で過ごしている。 公園全体の気温は魔力なんたらで年中適温に保たれているから、僕達は大丈夫! そんな感じで"人間"の色々なマナーや勉強をさせられ、基礎運動、柔軟体操、ご飯にオヤツ……はたまに自分達で作ったり、お風呂、ブラッシング……大事な朝夕の公園散歩に自由時間と毎日が目まぐるしい。 あと、散歩中やこの公園内で遊ぶ時のオシッコは"必ず犬のポーズ"でするように指導された。 やらないと……"出来ない"じゃないよ? "やらないと"、調教部屋でお尻を四回打たれる! あのね、……「見てる」んだって! んとね、「監視してるから」って言ってた。 そしてここに来て三年目から、週に二回、指定を受けた曜日にお風呂が終わったら『調教部屋』に行くように指示された。 その部屋では調教師の人の……ペニスというオシッコをする股間の部分にカラフルなが"ゴム"と呼ばれる物が被せられている。 そして「嗅いでから咬まないで、"良い"と言うまで咥えたり舐めなさい」と言われ、僕は素直にそれの前に膝立ちになり鼻を近づける。 ゴムのニオイを嗅ぐとそれは様々な美味しそうな甘いニオイがする。 水色ならソーダ、オレンジ色はオレンジ、赤色はリンゴやイチゴ、紫色はブドウ……他にも色々。 僕はそれを嗅ぎ、咥えて頭を前後させたりペロペロ舐める。 最初は上手く出来なくて、出来ないとお尻を二回打たれる。 でもやり始めて、コツが分かってきたらお尻を打たれる事が無くなり、今は頭を撫でられる。 ちなみにコレを嫌がったり拒否すると、その場でお尻を十回打たれて二本分させられる。 長い飴みたい……そう思いながら舐めてしばらくするとペニスが震えて"ゴム"の先がぷにょと膨らむ。 すると口の中からペニスを抜き、ゴムを外したモノを僕の鼻先に寄越す。 僕はそれをクンクン嗅ぐ。 オシッコじゃないやや白っぽいもので濡れたそれは独特なニオイがしたけど、それは不思議と嫌ではなく、僕の奥がじんわりゾワゾワと……何だか揺さぶられる不思議なモノなのだ。 クンクンと気が済むまで嗅いで、終わり。 終わったら僕達は大部屋でゴロンと転がって、じゃれあい抱き付き合いながら全員で寝る。 たまに調教されてお尻が真っ赤な仲間には濡れたタオルで世話したり、顔をペロペロして慰めたり……まぁ……色々だよ。 そう! 僕達『犬族』は仲間意識が強いからね!

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