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若頭の美沙都と亜難は本館に宿泊しており、豪華な部屋食タイムを辰巳と二人きりで過ごすことになった紅唯千だが。
「銀杏豆腐うまいな」
や、やばい。
辰巳さんと浴衣の組み合わせ、最っ高にやばい。
余裕で十八禁だって。
見てるだけで妊娠しそうだって。
しかもさ? 背中には龍だよ? 浴衣ぺろってしたら龍バーンッだよ?
いっしょに温泉とか耐えられっかな、俺。
「飯食いながらえろいこと考えてんのか」
「ぶはぁッッッ」
わざわざ食事前にぬりぬりぱたぱたメーク直し、自分は浴衣を着ずにミニワンピにグレーニーソですき焼きをもぐもぐしていた紅唯千の粗相に辰巳は笑う。
深い藍色の浴衣の合わせ目から覗く鎖骨、露な喉元、雄色気滴る首筋。
う、うわぁぁん、かっこぃぃいぃ……って、食べながら興奮するなんてアホか、俺。
「浴衣の辰巳さんが無駄にえろいせいで集中して食えねーッ」
一杯だけ注文していた焼酎ロックを一口飲み、辰巳は、向かい側でまだ和牛をもぐもぐしている紅唯千に笑みを深めた。
「そこまで言うんなら脱いだ方がマシか」
合わせ目をぐっと掴んだかと思えばさらに左右に寛げ、無駄に肌蹴た浴衣に紅唯千はもぐもぐしていた和牛を丸呑みしてしまった。
「やめッ、暴力ッ、視界への性暴力はんたーーいッ!」
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