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やはり未成年で溺愛している紅唯千を一人にできずに、辰巳は本館に泊まっている美沙都、亜難に連絡し、自分自身も後を追ってやってきた。
一先ず手首の骨を折って痛みに喚く夫を手放した。
妻とその恋人への報復も忘れ、大慌てでその場から逃げ出そうとした男だったが。
「こーら」
駆けつけた狂犬ならぬ狂猫・美沙都に簡単に捕まって問答無用に壁に押さえつけられた。
浴衣姿で露となった白い太腿には妖しげに咲き誇る蓮の花が。
「オーナーの友人に刃物を振り回した時点で君はもう一般人じゃあなくなりました。僕達の外敵ですね。素人扱いはしません」
スーツ姿の亜難もやってきた、辰巳に何やら耳打ちされて頷くと、速やかにネクタイで喚く夫に猿轡して。
若頭二人は彼の両脇を抱えるとエレベーターホールから颯爽と立ち去っていった。
あっという間の出来事だった。
あんまりにも急で混乱しながらも礼を言おうとしたカップルを視線と気迫のみで黙らせ、辰巳は、腰が抜けていた紅唯千を抱き上げた。
「心臓が止まるかと思ったぞ、コイ」
ごめんね、辰巳さん。
「ほ、ほんとのぼせちゃ……っいつまで挿入れて……っわぅぅ~~~……っ」
こぢんまりした箱庭に響くは湯の流れる音と紅唯千の甘い鳴き声。
ライトアップされて草木の陰影が壁面に大きく浮かび上がっている。
波打つ湯は透明でほんのり硫黄の匂い。
「無茶しやがって」
露天風呂の中で紅唯千は後ろから辰巳に抱きしめられていた。
恐ろしく剥け育ったデカチンがちっちゃなアナルに未射精のままぐっっっさりINし続けている。
どっくんどっくん脈動していて、はち切れんばかりの勃起を保っていて、みちみちみちみち拡げられっぱなしで。
紅唯千も紅唯千で射精を迎えられずに軽い絶頂を繰り返すばかりで。
熱いお湯の中でジンジン張り詰めたままのペニス。
射精寸前の際どい快感が無駄に長引いてゾクゾクピクピクが止まらない。
「ん~~~……っっおかしく、なっちゃぅ、ぅ……」
「きもちいいだろ」
「いい、けど……っあぅ、ぅ……っぅ~~……っ」
湯を弾く背中に彫られた漆黒の龍が歪に揺らめいた。
また焦らすようにゆっくり突き上げられる。
キュンキュンざわめくアナル奥をデカチンでじっくりたんまり愛撫される。
「まだ心臓が跳ねてんだよ」
前のめり気味になってゆるピストンに身悶えていた紅唯千は何度もパチパチ瞬きした。
「ごめ……っなさ、ぃ……っ」
「俺が甘かった、今日からもっと厳しくする、どこ行くにもべったり張りついてやるからな」
「っ……うそつき、ぃ……ぜんっぜん……会えなかったじゃん……っ放置してた、くせ、にぃ……っ」
紅唯千の熱を長いことしみじみ痛感していた辰巳はやっと。
華奢な年下の恋人を縁石にしがみつかせ、ぴたりと覆いかぶさり、ぶるつく細腰に厚腰を激しく打ちつけた。
「淋しかったか、コイ」
「ぁっ、あんっ、たつみひゃ……っさみしかったよぉ……っ」
「……俺もだ。淋しかった」
激しく突かれながらペニスをめちゃくちゃしごかれて、紅唯千は、延々と続いていた焦らし地獄からやっと。
「お前は何一つ悪くねぇよ」
辰巳は土曜日の宿泊予約もとっていた。
二泊目はこれまでの距離を埋めるように正に紅唯千にべったり、紅唯千は紅唯千で組長彼氏にべったべたに甘えて、甘やかされて。
「コイ、次はどこ行きてぇ」
「どこでもいー、辰巳さんと会えるだけでいー、俺」
「テメェ、あんまり可愛いこと抜かすと一生離さねぇぞ」
「離さなくていーわん」
お互い「ほの字」で溺れ合う女装男子と組長彼氏なのだった。
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