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第7話1

沙雪が十歳、俺が十七歳になった。 相変わらず、沙雪は俺のあげた首輪をしていて可愛い。 この間遂に沙雪のバース診断の結果が分かった。 もちろん沙雪と俺の努力の結果は、Ωバースという診断書に記載された文字によって報われた。 俺はこの結果を確信していたので、飛び級で近所の大学に通い二期生をしている。 理由はΩの初ヒートは十六〜十九歳の時期に起こり易く、側に居る為に教員として沙雪が通うであろう高校に就職し、担任に籍を置く為だ。 初ヒートで番になって、沙雪が高校を卒業したタイミングで教師は辞めて、母さんの家業も父さんの家業も両方継ぐ予定で働くつもりだ。 愛する沙雪と番うために徹底する必要がある。 何処から馬の骨が現れて首輪のせいで番えずとも、他αやβの子を孕まされる為に沙雪をΩになるように育てたのでは無い。 沙雪は俺だけの愛する番で僕との子供だけを育む予定だ。 だからこそ俺は先々の準備を整え、沙雪と番い、結婚する準備を周到に行う。 担任になれば初ヒートでフェロモンが流れてくれば、直ぐさま抱えてベッドに運び睦和える。 下校は職員会議のある日は会議の前に、家まで送り届けて会議に戻る。 色々と番制度などを活用して、沙雪を俺は守り愛する権利を得る努力を続けている。 まだ中学校にも上がっていない今のうちに、勉学と経験を積む必要がある。 そんな忙しい毎日を過ごしてはいるが、沙雪とのエッチな入浴やエッチなお泊りは今も続けている。 沙雪が毎週末、俺を求めてくれるようになったのも頻繁なお泊りの理由だ。 沙雪の骨盤が成長期を迎えて、お尻オマンコの拡張も大詰めを迎えていると言えるだろう。 人口減少で十二歳の骨盤の成長が終わった時期からの性行が認められる現代、沙雪も後2年で性行出来るようになるという事だ。 沙雪も学校の性教育を受けて、本当に俺の子供を産み育てる事を楽しみにしていると笑顔で言ってくれるようになった。 俺にとって沙雪は初恋で、今現在も進行中の大切な人だ。 大切にしたいがめちゃくちゃに抱いてしまいたいと思う相手は他にいない。 これが『運命の番』というものではなかろうかと思っている。 俺は他の誰も抱きたいとは思えず、αにしては珍しく未だ童貞だ。 朝陽に「浮気すんなよ」と釘を刺されるが、俺からすれば刺されるまでもない事だ。 沙雪を泣かせるなんて、死んで詫びても足りないくらいだ。 だから俺は今日も全ての誘いをスルーして、沙雪の住まう朝陽の家に講義の終了と共に駆け出すように向かう。

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