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第41話

「思ったことそのまま口に出すそれ、直した方がいいよ?」 「うっ…」 「まずさ、思っても言ったら相手がどう思うか考えてから口に出しな?それお前の悪い癖だから」 佑嗣が辛辣に言うと祥馬は自分でも思うところがあるのか、俯いた。 「この間それ、澪央にも言われたんだよな」 ぽつりと呟いた声は分かりやすく落ち込んでいた。 「言ってくれるだけまだ大丈夫でしょ。言ってくれなくなったら終わりだと思いな」 何かフォローするでもなく、追い討ちをかけるように言葉をかける佑嗣。 「怖いこと言うなよーなぁ瑛翔」 「え?でも佑嗣の言う通りだと思うよ」 まぁ良く言えば裏表がなくて、素直っていう長所でもあるんだけどね。 言ったら直さなそうだから言わないけどね。 「瑛翔まで…」 「祥馬、お前振られるまで秒読みなんじゃ…」 「おいっ、そんなこと言うなよ!ばか!」 「本当のことだけど」 「佑嗣、お前に優しさというものはないのか」 「祥馬に対してはないな」 「酷っ」 「あはは!」 「瑛翔!笑うな!」 そんなふざけた会話をしていればあっという間に昼休みが終わって、午後の授業が始まった。 授業中に後ろから寝息が聞こえてきたと思えば、教師に指され、慌てて起き上がり、クラス中で笑いが起きた。 そんな姿を見ても、好きじゃなくなるなんてことはなくて、そんな自分にため息が出た。

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