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第77話

「コスプレ喫茶…」 コスプレ喫茶で、何で俺に言いづらいんだろ? なんて思ってると実行委員が話し始めた。 「接客するホール係と中で準備するキッチン係に分かれるからどっちやりたいか明日希望取るから考えといて。キッチン係はコスプレしません」 「何の衣装するかも決めたいと思います!あ、ちなみに瑛翔くんはコスプレしてホール係でーす」 「え?」 突然の指名に動揺する。 「希望取るんじゃないの?」 「クラスの(女子)満場一致で瑛翔くんはホール係やってもらおうってこの間なったから!ね?」 「えっ?」 再び佑嗣を見ると苦笑いしてる。 確かに、これは言いづらいね。 でもだからって… 「いやいやいや、それでも言ってよ。拒否する余地すらなかったんだけど」 「悪い悪い」 「クラスの女子の勢いが凄かったもんな〜あの時」 「……何で鷹来くんがいるの?」 昼休み、俺と佑嗣は屋上に来たんだけど、そこに鷹来くんもいた。 「えー?仲良くしようって言ったじゃん」 「俺は仲良くしたくない」 ふいっと顔を背けてパンをかじる。 「瑛翔がそんな風に言うなんて珍しいな。鷹来、瑛翔に何かした?」 「えー?別に何もしてないんだけどなぁ、まだ」 「"まだ"?」 「藤白は知ってんの?」 「何を?」 「神代と久城のこと」 佑嗣は鷹来くんから視線を俺に移した。 「あー……独り言のつもりだったんだけど、そこに鷹来くんがいるの気づかなくて…」

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