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第79話

「久城って神代の前だとあんななの?」 「…」 「神代?」 俺は何も答えられない。 これからもこうやって、俺は蔑まれ続けなきゃいけないの? もう、忘れるって決めたのに? 俺に堪えられる…? じわりと涙が滲みそうになった。 鼻の奥がツンとする。 「神代」 背後から手が回って来て、頭に当てられた手で後ろを向かせられ、そして 「っ!!?」 キスされていた。 「っちょ、たかっ…んんっ!…離ぁ、んっ」 抗議しようと口を開いたら、その隙間から舌が口内へと差し込まれた。 熱い舌は口の中で激しく動き回り、俺の舌を捕らえて離さない。 「んっ…ぅ…待っ…ふぁ…」 俺は鷹来くんの舌を噛んだ。 そしたら鷹来くんはようやく口を離してくれた。 そして俺を見て笑った。 「いた…ははっ、これはやばいな」 痛いと言いながら鷹来くんは笑っている。 「は?ふざけないで」 「神代、お前可愛い過ぎだろ。それにその顔は反則。勃ったわ」 そう言った鷹来くんは俺の手を掴み、そこへと誘った。 そこは硬くなっていて、ズボンにテントを張り主張している。 「まぁ、これ以上のことは今はしないから安心しな」 「離せ変態!」 バッと腕を振り払って、俺は階段を駆け下りて教室に向かった。 もう訳が分からない!

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