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第106話

昨日に引き続き今日も朝からうちのクラスは大盛況で、すぐに廊下まで列が出来ていた。 忙しくて、祥馬と被った時間も話しかけられる暇もなくあっという間に担当の時間は過ぎた。 「瑛翔、次の人たち来たからもう交代していいって」 「あ、ほんと?」 接客していた時に佑嗣に声をかけられた。 「えー神代くん行っちゃうのー?」 「ごめんねっ、ゆっくりしていって」 女の子たちをあしらい、佑嗣と簡易更衣室へ入ろうとした時 「あ、藤白!ちょっといい?」 「え?何だよ鷹来…瑛翔先に着替えてて」 「うん」 今日は衣装から着替えることを許してもらった。 ズボンを履き替え、上の衣装を脱いだところで、突然後ろから首を撫でられた。 「ひっ…!」 変な声が出て、バッと振り返るとそこには祥馬がいて。 あ、デジャヴ… なんて思っていたら俺の方へ手を伸ばして来たから、その手を咄嗟に振り払った。 「なに?」 強気で言ってみるけど、内心はビクビクしてる。 祥馬は何も言わず、無理やり俺の手首を掴んで引いた。 「っ!やめっ」 「あんまり大きな声出すと周りに気づかれるぜ?」 「っ!!」 騒ぎにはしたくない。 でも、祥馬に触れられたくもない。 「やっ、…んぅっ!?」 抵抗らしい抵抗も出来ずに腕を引かれ、腰に腕を回され、無理やり唇が重ねられた。

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