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第125話
それから宮内くんの希望で、イルカショーを13時と14時半の2回見た。
宮内くんは、それはそれは目を輝かせてイルカショーを食い入るように見ていた。
イルカショーが終わって、まだ見ていなかった水槽を5人で回る。
宮内くんはこっちの魚はあーだとか、あっちの魚はこーだとか、色々解説してくれて、俺はふんふんと真剣に聞いていたんだけど、他の3人は興味なさそうにして(鷹来くんに至っては面白そうに笑って)いた。
知らないことを知るのは面白い。
そんなこんなで館内を見尽くした頃には、ホテルへ戻る時間となっていた。
「楽しかったー」
「宮内くんって何であんなに詳しいの?」
「俺、生物部に入っててさ、修学旅行来る前に色々調べてたんだよ」
「そうなんだ。色々知れて楽しかった、ありがとう」
「イケメンの笑顔って破壊力半端ないな」
「は?何言ってんの?」
これは、俺のことを揶揄ってるのかな?
「おい宮内、神代のこと口説くんじゃない」
「はぁ?」
鷹来くんが俺の肩を組んで来て、冗談っぽい口調でそう言って、俺と宮内くんの間に入った。
「口説いてないけどさー…でも、神代くらいイケメンだと男でも良いかもって思うよな」
って、俺に同意を求められても困る。
チラッと鷹来くんを見る。
「でも神代ってイケメンだけど、綺麗なイケメンだよな」
と、渡辺くんが会話に入って来た。
綺麗なイケメンってなに…
「呆れてる顔もカッコいいとか世の中不平等過ぎるっ!」
「ちょ、宮内うるさい」
急に大きな声を出した宮内くんは、渡辺くんに頭を叩(はた)かれてる。
お笑いコンビかな?
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