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第134話
ーーーえ……?
「お前が佑嗣と付き合わないように、誰とも付き合わないように、お前が他の誰かのものにならないように、俺が珀音に言ったんだよ」
「う、そ…」
「嘘じゃねぇよ」
祥馬に言われた…?
祥馬の言葉なんて信じない。
俺は鷹来くんのことを信じる。
「って言っても強制したわけじゃないから、実際に近づいたのは珀音本人の意思だけどな。まぁ信じなくてもいいけど。どうせそのうち分かる」
そして祥馬は、俺の服に手を掛けた。
服が脱がされていく。
「やめ、ろっ…」
「…怖い?」
はだけさせられた肌をゆっくりと舐められる。
「…っ」
祥馬は俺の両腕を纏めて、ベッドサイドのコンセントに刺さっていた充電のコードで縛られた。
「い、た…」
「瑛翔…」
身体を祥馬の舌が這う。
身を捩るも逃れられない。
そして下着ごとズボンが脱がされる。
「っ…嫌だっ!祥馬っ…」
「珀音とはどこまでした?セックスはしてないにしても、触り合いくらいした?」
耳元で囁かれる。
「や、やめっ…」
反応していなかったそれを、祥馬は握り、ゆるゆると扱き出す。
感じたくなんてないのに、触れて欲しくないのに、身体は俺の心とは反対に悦び、反応してしまう。
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