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第135話

その時、ピッと音が聞こえた。 この音は、 そしてすぐにガチャと扉が開く音がした。 「ごめん、神代遅くなって……っ!?久城…」 「あぁ珀音、戻って来たのか…」 「なに、して…」 「何って、見て分かるだろ」 「んっ、やっぁ…」 言いながら俺のを強く扱き、声が漏れる。 「たか、ぎっくんっ、助けっ…て!ぁ…」 「瑛翔?こっちに集中しような?」 「やぁ、あっ…やだっ…あ、あっ…」 空いてる手が俺の胸の突起に触れて、キュッと摘んだ。 「ひっ…やっ…」 「ふっ、珀音?お前は俺のこと止めないよな?」 「っ…」 「やだっ、祥馬っ……鷹来くんッ…た、すけ…」 俺がこんなことをされてるのに、入り口付近に立ったままの鷹来くんは何もしてはくれない。 さっきの祥馬の言葉は、本当だったの…? 鷹来くんの全てが嘘だったの? 祥馬がキスしてこようとして、俺は顔を背けた。 「やだっ、したくないっ」 「……ふっ、まぁしょうがないよな。珀音が見てるもんな?でも許さねぇよ?」 そう言って、顎を掴まれ無理やりキスされる。 「や、んッ…!」 触れるだけだったけれど、唇が離れる時、変わらず唇を舐められた。 顔が少し離れ、俺の首筋を舐めた。 それは合図。 気づいても、もう遅い。 「いっ…!!」 いつものところへ噛み付かれた。 「い…ったい…しょ、うまっ!」 歯が肌から離れ、そこを吸われる。 「ふっ、綺麗に付いた」 そして、俺のを握る手が早く動き出した。 「なぁ、瑛翔?珀音との恋愛ごっこは楽しかったか?」 助けてくれないというこの状況こそが、全てを物語っている。 祥馬の言葉はきっと、真実。 鷹来くんにとって、俺とのことは"恋愛ごっこ"だった。 「…っ………楽しかったよ」 「…っ神代……」 「良かったなぁ?」 「ぁ、あっ…!」 そして、俺は祥馬の手によってイッてしまった。

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