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第236話

「しないよ。今の珀音は昔の珀音とは違うんでしょ?」 「違う」 「俺だって、ちゃんと付き合ってたとはいえ、愛のない行為をしてきたから…珀音の気持ちも少しは分かる。どんなに後悔しても過去は変えられないから、これからの未来を俺と…っ!」 言葉を紡いでる途中でギュッと抱きしめられた。 「俺の未来は、瑛翔にあげる」 「…うん」 「…代わりに瑛翔の未来を俺にくれる?」 「ふはっ、なにそれ…プロポーズみたいだよ」 俺を抱きしめる腕に力が込められる。 「みたいじゃない」 「…っ…」 「瑛翔、」 「うん、あげる。俺の未来」 そして俺たちは温かい、愛の籠ったキスを交わした。 「それにしてもそんなにそういう相手がいたなんて…」 「思春期だから…」 「そういえば俺に触らせてきたよね」 「何を?」 「勃った、とか言って」 「あー…その節は失礼しました」 「まさか好きになるなんて」 「まさかとか言うなよ」 「ふっ、まさか、だよ。俺は忘れるために女の子と付き合ってたくらいだったんだから。俺本当に最初の頃は珀音のこと変態だと思ってたし、あの時はこれ以上関わりたくないと思ってた」 「ひどいな」 「でも今は好きだよ」 「俺も」 「うん」

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