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第253話
至近距離で見つめ合い、どちらからともなく唇が重なった。
「んっぅ…」
珀音から借りた服は俺にはサイズが大きくて、袖からは手が出しきれず、掴まれてない手で無意識に珀音の服を掴もうとするもできなくて、添えるだけになる。
「ん…っふ、はッ…」
口を開けて息を吸い込もうとすると、口内に舌を捻じ込まれ、舌が激しく絡み合う。
そしてその舌は、舌裏へと向かう。
「んっ」
びくりと肩が揺れる。
「待っ…んんっ」
頭がぼーっとしてくる。
今まで、キスでこんな風になったことない。
そして手首を掴んでいた手が解放され、珀音の手は反応し始めたそこへ向かう。
「ぁっ…」
「ふっ…勃ってる」
「っ珀音だって、…さっきから当たってるっ」
「そりゃ、こんなエロい恋人見て勃たないわけない」
「あっ」
ズボンの中に手が入ってきて、その手は更に下着の中へ。
「やっ、待っ…んっ」
直接触れられて、思わず腰が引けるとグイッともう片方の手で腰を引き寄せられた。
「逃げんなよ」
「っ…ん、あ…」
的確なその手の動きに、無意識に腰が揺れる。
そして呆気なくイカされ、ガクンと膝から崩れ落ちかけた。
「わっと…何、腰抜けた?」
「っ、」
「ふっ、かわいいなぁ瑛翔は」
「かわいいって言わ「よいしょっと」
力が抜けた体をひょいと軽く持ち上げられ、俺は横抱きでベッドまで運ばれ、押し倒された。
「っ、あの」
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