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第256話
「これ、すごく恥ずかしいんだけど」
「瑛翔がしたいって言ったんでしょ?」
「違っ…珀音が好きだって言ったから、」
「ん、ほら、動いて?」
「あっ」
下から突かれてびくっと身体が揺れる。
「やだ、だめ、珀音は動かないで」
「だって瑛翔が動かないから…」
「や、動くっ…んっ…動く…からぁ…っあ」
昨日はできなかった所謂、騎乗位でしてる最中で。
見慣れない光景に、恥ずかしさが込み上げる。
しかもこの体勢、奥まで入って、もう本当に…
「あっ…やだ、動かないでって…ば…あっ、ん」
「じゃあ早く瑛翔が動いてよ」
「分かった、から…っ」
そうして漸く珀音は動きを止めた。
俺はふぅと一息吐いて、腰をゆるゆると揺らし始めた。
「んっ…ぅ…ん…」
「ん…」
ただ、この体勢で自分で動くのは初めての俺にはやりづらいなと思っていたところで、珀音が前を触ってきた。
「っあ、珀音っ…」
「ん、イケそう?」
「あっ、ん、…んんっ…!」
珀音は俺の先端をぐりっと親指で撫でるのと同時に、下から突き上げられ、俺はイってしまった。
中も熱くなったから、珀音もイったのが分かった。
「瑛翔エロすぎるよ。これやばい。眺めが」
「もうしない」
「え〜?」
気持ち良さよりも恥ずかしさの方が勝ってる。
「珀音ってやっぱり変態だね」
「やっぱりって何だよ」
「っあ…ちょ、動かなっ…んっ…」
まだ抜いてなくて、突然動き出した珀音に前に倒れ込みそうになったところでグルンと視界がひっくり返った。
「まだ終わらせないよ?」
「は、?え、無理っ…もう、…あっ…」
それから俺の意識が飛ぶまでシて、怒った俺は珀音にしばらくしないと言い放ったのは翌日の朝のこと。
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