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~ぼくのともだち~
「おい、アレンの側から離れろよ――豚野郎のエディのくせに!!」
「う……っ……!!?」
ふと、エディの後ろからまたしても聞き慣れた声が聞こえてきたかと思うと苛めっ子のジャックがエディに思いっきり体当たりしてきた。
そのせいで、エディは地面へと勢いよく倒れてしまう。
「ジャック、今のはやり過ぎだよ……エディ、大丈夫?」
「……はあ?そんな所にボヤッと突っ立ってパズルなんかしてるエディが悪いんだろ?まあ、アレンの言うとおりかもしれないけどよ……」
僕が注意しても、全然反省する気のないジャックに対して呆れたような表情を浮かべつつも地面に倒れてしまった哀れなエディに手を差し伸べる。
「ア、アレン……ボクは――大丈夫だから……」
「でも、エディは弱虫だから助けがいるでしょ?ほら、早く僕の手を取って?」
「う、うん……あ、ありがとう――アレン」
そんな僕とエディのやり取りを、何枚かニヤニヤしながらジャックが見つめてきたので――なんだか不快な気分になってしまう僕なのだった。
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