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~いつもとちがうあさ~

※ ※ ※ 僕が――まだ地面にうつ伏せになったまま苦し気に倒れていたエディの体をやっと引き上げると、 ――プァー……パッパー……パァー……!! 辺り一帯に響き渡る程に大きな車のクラクションの音が――ここから少し離れた道路の方から聞こえてきたため、思わず顔を歪ませながらその方向へと目線を向ける。僕が不快そうに顔を歪ませてしまったのは、その大音量のクラクションが鳴り止む気配がないからだ。 (ちょっと……いや、かなり――うるさい) 「ちっ……朝っぱらからうるせえな……おい、アレン……さっさと学校に……っ……」 ――ドォォォンッ………!! 「……っ……!?」 ほぼ三人同時にクラクションが聞こえてきた道路の方へと慌てて顔を向けてしまう。つい先程まで文句を言って舌打ちしていたジャックではえも――その何かが爆発したかのような大きな物音を聞いて真っ青になりつつ、呆然としてしまっているのだ。 ――騒ぎ出す通行人。 ――逃げまどう人々。 「ア、アレン……あれ、見てよっ……!?」 「あれ……あれは――パパの……車だ――パパの車が……燃えてるっ……な、何で……なんでっ……!?」 その時――最後に聞いたのは、慌てふためきながら僕へ伝えるエディの声だった。 情けないことに――、 そこで、僕の意識はふっと糸が切れるかのように徐々になくなってしまい――今度はエディじゃなくて僕が地面に倒れそうになってしまうのだった。

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