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~再会~
「エディ……どこにいるの?暗くて――よく見えないよ……っ……」
「こ、ここにいるよ……」
僕が廃墟のような知らない場所で目を覚まして、血まみれのグッタリしているジャックを見つけてから――どんどんと時間ばかりが経っていくせいで既に周りは真っ暗になっていたのだ。
ただでさえ――訳も分からないままに不思議で普通ならば有りえない出来事に巻き込まれていて僕の心の中は恐ろしさで埋め尽くされてしまっているのに、辺りが暗いということで余計に恐ろしさを抱いてしまう。
――ピカッ……
「……っ…………!?」
突然、ライトの光が僕の顔を目掛けて照らされてきたものだから――明るさに安堵すると同時に、あまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまう。
「ア、アレン……こ、これは……っ……これは一体……どういうこと……な、何で……ジャックが――血まみれで倒れていて……ア、アレンと鎖で……つ、繋がっているの!?」
「そ、そんなの……僕にだって――分からないよ……エディこそ、どうして――どうしてここにいるの?」
エディが――僕とジャックと一緒にいた普段よりも更に血の気が引いたように真っ青になって慌てふためきながら僕へと尋ねてくる。
僕は普段よりも更に慌てふためき情けない顔をさ晒すエディから目を逸らし横へと視線をさ迷わせたものの、そこにはグッタリと血まみれのまま倒れてピクリとも動く気配のないジャックがいる。
大好きなジャックの血まみれな姿なんて、一瞬たりとも見たくもない僕は――内心では動揺しつつもそれを気弱なエディに悟られないように、なるべく普段通りの落ち着いた話し方ででエディへと尋ねるのだった。
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