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~探索~
「そ、それとも……アレンは……このまま、ママが見つからなくてもいいの?それだったら……ずっと――血まみれのジャックと一緒にいるといいよ……」
「でも、僕……怖くって……。ママを探したいけど――ジャックもこんなになっちゃったし、どうすればいいのか……分からないよ」
――ヒュー……
ガタッ……ガタ……
ふと、僕が不安と恐怖という感情で押し潰されそうになり、目に涙を溜めながら体を震わせつつエディへと言いかけた時――廃墟の天井付近にある窓がガタガタと音をたてる。
「……ひっ…………!?」
ただでさえ、異常な出来事が立て続けに起こったせいで不安と恐怖にまみれていた僕は小さく悲鳴を漏らしつつ――思わず隣にいるエディへギュウッと抱きついてしまう。
「だ、大丈夫……大丈夫だよ……単なる風で窓が揺れただけだ――それに、ボクが――アレンを守ってあげるから……だから、そんなに泣かないで?」
「う、うん……」
エディは涙をポロポロと溢しながら小刻みに体を震わせている僕を安心させるためなのか、穏やかな笑みを浮かべつつ――かつてのジャックのように僕の体を優しく抱き締めてくる。
そして、ふいに――エディは僕の目に溜まっている涙をペロリと自分の舌で舐めとってくるのだった。
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