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~暗闇~

「エディ……エディってば……ふざけてないで――出てきてよ!!」 「はァ~……だカラ……きみノお友だちハ――ココにハ……いナいっテバ。きみハ見かけ二よラズ……よわ虫サンなンだネ~……」 僕は不安で押し潰されそうになりながらも、前に続いている真っ暗闇に向かって――ありったけの声で叫ぶ。 しかし、暗闇から聞こえてくる甲高くて耳障りな謎の声は慌てている僕をバカにしているかのようにケタケタと笑いながら言い放ってくる。 「……そンな二……きみノ、お友だち二……会いタいノかい??」 「会いたい……エディに――会いたいっ……!!」 僕は――とうとう押し寄せてくる不安に耐えられなくなり、眉を潜めてぐしゃぐしゃに泣き崩れながら謎の声が発してきた問いかけへと答える。 ――ひとりぼっちは怖い。 「ふ~ン……しかタないネ……じゃあ、約束しテヨ……ボクノ言ウことヲ――きくッテ……!!」 「そうしたら――エディに会えるのっ……っく……ひっく……エディ……エディ……っ……」 「……ああ、約束するヨ。だカラ、きみモ……約束しテヨ……」 その謎の声は、何故か先程までよりも少しだけ嬉しそうな様子で僕へと言ってくる。僕は、謎の声の正体を知りたかったけれど――今は、ただ幼なじみのエディに会いたいという気持ちの方が強かった。 ――そして、 「……わかった。約束――するよ……」 永遠に続いていきそうな暗闇に向かって声を振り絞りながらそう言うと――、 「いいコだネ……アレン――」 吸い込まれていきそうになる程の前方に続く暗闇から――相変わらず機械のように人工的で甲高い謎の声が響いてくるのだった。

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