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~暗闇~

「よシ、そうと決マレば……いつマでモ――ココにいちゃダメだネ。ボクがきみヲ――とっておきノ場所二案内シてあげルヨ!!」 「……とっておきの――場所!?」 相変わらず暗闇から聞こえてくる謎の声は――ケタ、ケタと愉快げに笑いながら怯えきってガタガタと小刻みに体を震わせる僕へと言ってくる。 どうして、こんなにも不快になる声色なんだろう――。 そんな、どうでもよい事が気になったけれど――それよりも謎の声が言っていた【とっておきの場所】が何なのか気になって僕は首を傾げてしまう。 「そうとモ!!きみ二とっテ……とっておきの場所サ……」 「そこに――エディは……いるの!?」 「さア……それハ――どうだろうネ??」 謎の声がクスクスと笑いながら、僕の問いかけへと答える。やっぱり――なんだか、バカにされているみたいで僕はムッとしてしまった。 「ソレじゃア……とっておきノ場所に行ク前二――きみ二、イイもノヲ……プレゼント――シよう。モう少シ……前二来てゴラン……」 「こ、これは……何!?」 不安なのだけれど――、 心細いのだけれど――、 謎の声から言われた通りにビクビクしながらも前へと少し進んで行く。すると、脚に何かが当たったような感触がして、ゆっくりと身を屈めてから――おそるおそる手を震わせつつも落ちている物を拾い上げる。 ――それは、 一輪のスノードロップの花だ――。

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