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~暗闇~

「あレ~……ボクに向かっテ、そんな口ヲきいテもいいノかな~?きみノ大切な、おトもだちに会えなくテもいいノかな~?ねエ、ボクに謝っテよ!そうしなキャ、ボクはこれ以上ハ、きみノ手助ケハしないヨ!」 「……ご、ごめん……なさい。」 またしても、謎の声がバカにするかのようにケタケタと笑いながら言いはなってきたので、僕はそれ以上は文句を言えるはずもなく、悔しいけれど謎の声に対して謝るしかなかった。 「よシよシ、さすがはいい子ノ……アレンだネ。じゃア、仲直りしヨウ、そうしヨウ……次ノ、ヒントヲあげるヨ!」 ――ポンッ…… ――ポンッ…… ――ポン、ポンッ…… 謎の声が楽しげに笑いながら、そう言ってきたかと思うと、ふいにスノードロップのライトのおかげで少しは明るくなった前の方から、何かが弾む音が聞こえてくる。 僕は、前の方で軽快なリズムをたてて弾む何かを、目をこらして、よく見てみる。 それは―― どこにでもあるような、真っ赤なカラーボールだった。

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