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~猛獣使い兼ナイフ投げの《P~》
『…………この人は、本当に僕に危害を与えるつもりなんだ……そういえば、さっきのピエロが、この人達には弱点があると言っていた……弱点……………そもそも、この蛇みたいな人は、誰?』
何故か、さっきのピエロの言葉が僕の脳裡に甦り、ふとこの目の前にいる恐ろしい黒い大蛇は、僕にとってごく身近にいた存在なのではないかと、閃いたのだ。
―――僕を子供だと思い、さりげなく見下してくる存在。
―――それでいて、甘い言葉で僕をそそのかして油断させる存在。
『もしかして……彼は……××なんじゃ……』
そんな疑いを僕が、心の中で思った時、またしても《P》の周りに浮かんでいる新聞紙の形が、変わり始めた。
その事を見逃さなかった僕は、慌てて床に落ちたスノードロップの花を拾おうと、行動に移す。
「……………いっ……!!」
すると、僕がスノードロップの花を拾おうとしたのを《P》も見逃さなかったのか、まだナイフの形を保っている新聞紙を僕の腕に向けて投げてきた。
今度こそ、咄嗟に避けようとしたものの《P》が投げてきた新聞紙のナイフは僕の腕に命中し、痛みに顔を歪めてしまったが、何とか床に落ちたスノードロップの花を拾った。
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